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ウォッシュ

【読み】
うぉっしゅ
【英語】
wash
【書籍】
QDT2007年7月号
【ページ】
33,38,39,40,41,43

キーワード解説

ウォッシュとは元来一般用語であり、「洗う、湿らせる、薄く塗る」などの意味をもつ。歯科用語としては材料の粘稠度が低い状態や濃度を薄めた状態を示し、具体的には(1)常温重合レジンの混液比を高めて粘稠度を低くし、プロビジョナルレストレーションの辺縁調整に利用する場合、(2)陶材を通常よりも多くの水で練和し、コーピングの下地として使用する場合、をさすことが多い。さらに本語には、(3)連合印象法において、粘稠度の低い印象材を支台歯周辺やアンダーカット部に注入する、という意味もあり、そのための印象材が「ウォッシュ」という名称で呼ばれる場合が多い。しかし、同様のものを「モノフェーズ」「ミディアム」と呼ぶメーカーもあり、名称の統一はなされていない。また、(1)~(3)を通じ、こうした材料を使用すること自体を「ウォッシュ(する)」という場合もある。
なお、本語は補綴学上の正式な学術用語ではなく、慣用的に使われている語である。