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歯周治療におけるリコール間隔

【読み】
ししゅうちりょうにおけるりこーるかんかく
【書籍】
歯科衛生士 2007年7月号
【ページ】
57

キーワード解説

歯周治療におけるリコール間隔とは、歯周病患者のメインテナンスの間隔のことを指し、その決定においてはエビデンスが少なく、Ramfjord SPらによる3ヵ月と、Lindhe Jらによる2週間が有効であることがわかっている。しかし2週間では現実的ではなく、3ヵ月の間隔は治療後メインテナンスで決められたものである。したがって3ヵ月を基準に、メインテナンスのタイプによって決定するとよい。予防的メインテナンスは治療後メインテナンスよりもリスクが低いため6ヵ月、逆に試行的メインテナンスや妥協的メインテナンスではリスクが高いため2ヵ月や1ヵ月で設定する。ただし、これはあくまでも参考値と考え、動的治療終了直後は間隔を短くし、安定すれば間隔を少しずつ延ばしたり、予防的メインテナンスであっても3ヵ月の方が良い場合もある。メインテナンス中に不安定になれば当然リコール間隔を短くしなければならず、その判断の目安としてプロービング時の出血がある。