メタボリックシンドローム

【読み】

めたぼりっくしんどろーむ

【英語】

metabolic syndrome

【書籍】

歯科衛生士　2007年7月号

【ページ】

25

キーワード解説

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった複合型リスク集積状態を指す。内臓脂肪型肥満を原因とする疾患には、肥満症や高血圧、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病などの生活習慣病が代表的。メタボリックシンドロームの為害性は、これらが動脈硬化のリスクを高め、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症といった動脈硬化性疾患を引き起こす可能性を高めることにある。歯科医療者も医学常識としてメタボリックシンドロームに関する基礎知識を備えるとともに、動脈硬化性疾患はいずれも歯科治療において偶発症を引き起こす場合があるため、リスクファクターとして疾患ごとに基礎知識を持ち、起こりうる偶発症に対応できる能力を持つべきである。