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パラファンクション

【読み】
ぱらふぁんくしょん
【英語】
parafunction
【書籍】
QDT2007年8月号
【ページ】
18

キーワード解説

咀嚼や嚥下、発音するときの口の動きが機能的な動作であるのに対して、歯ぎしり(グラインディング)、噛みしめ(クレンチング)、弄舌癖、頬内面を吸ったりかんだりするような機能的でない口の動作をパラファンクションという。すなわち、パラファンクションとは口腔悪習癖(弄舌癖・偏咀嚼など)とブラキシズム(タッピング・クレンチング・グラインディング)の総称である。パラファンクションは歯の摩耗あるいは補綴物の破損、さらに歯周組織の破壊など好ましくない結果を引き起こすといわれている。現在までにその原因、発生機序について十分に解明されていない。最近、顎機能異常や顎顔面痛の寄与因子のなかでもとくに重要視され、多くの研究が行われている。ちなみに、補綴処置において、その見極めやコントロールは、プロビジョナルレストレーションにより経過観察されることが一般的である。