専門情報検索 お試し版

ソケットプリザベーション

【読み】
そけっとぷりざべーしょん
【英語】
socket preservation
【書籍】
QDI 2007年5号
【ページ】
42

キーワード解説

抜歯窩に骨補填材や自家骨を填入することで、抜歯後の歯槽堤吸収の防止を図る治療法。ソケットプリザベーションの代表的な手法であるBio-col Techniqueの手順を例にとると、まず血液で満たされた抜歯窩に骨補填材を填入し、抜歯窩上部にコラーゲンメンブレンを置いて縫合を行い、プロビジョナルのポンティックで抜歯窩を密封する。その後は十分な治癒期間を待ち、インプラント埋入などを行う。この手法のほかにも、メンブレンを使用しない方法、創を閉鎖しない方法など、さまざまな術式が提唱されている。歯槽堤を温存する方法として治療効果の高さが確認され、広く臨床応用されているが、ソケットプリザベーションによって造られた骨組織については未知数な部分があるなど、今後のさらなる研究が待たれるところである。