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態癖

【読み】
たいへき
【書籍】
歯科衛生士 2007年9月号
【ページ】
12

キーワード解説

態癖とは、日常生活の中で無意識に行うさまざまな習癖のこと。頬杖や寝方といった生活習慣に加え、いつもかばんを片方で持ったり、ヴァイオリンを弾く時間が長かったり、また子どもが体育座りで膝の上に顎をのせるといったこともその1つである。この態癖が長時間に及ぶと、歯を移動させ、顎顔面系や全身に影響を及ぼすこともある。
そこで、この態癖を改善することにより、患者さんの口腔の問題を解決できる場合もある。態癖の影響は、顔面の非対称、歯軸の傾斜、歯列の変形、歯肉退縮など顔面や口腔内に如実に現れるため、こうしたサインを見逃さないように観察し、問診時などにより細かく態癖をチェックすることが必要である。さらに、患者さんに自覚のない場合も多いことから、受付が待合室での患者さんのようすを観察するなど、歯科医院全体で態癖指導に取り組むことが求められる。