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炎症

【読み】
えんしょう
【英語】
inflammation
【書籍】
絵で見る歯科臨床に役立つ炎症の話―いまそこで何が起こっているのか?―
【ページ】
20

キーワード解説

生体内外からさまざまな有害な刺激が加わった際に、その有害刺激の除去や軽減、また刺激による傷害を修復するために生じる一連の防御反応のことである。経過による分類(急性炎、慢性炎など)、原因による分類(ウイルス性炎、アレルギー性炎など)、組織変化による分類(化膿性炎、壊疽性炎など)、主座による分類(歯髄炎、胃炎など)があり、それらを組み合わせた病名を用いることが多い(急性化膿性歯髄炎、慢性ウイルス性肝炎など)。組織学的に急性炎症は局所の循環障害(滲出性変化)、慢性炎症は増殖性変化(肉芽組織の増生)が主体となる。慢性炎症は比較的症状に乏しく、発熱、発赤、腫脹、疼痛、機能障害などのいわゆる『炎症の五大兆候』は、急性炎症時にみられる所見である。