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ブラックマージン

【読み】
ぶらっくまーじん
【英語】
black margin
【書籍】
QDT2007年11月号
【ページ】
74

キーワード解説

メタルセラミック修復などにおいて、歯肉縁にマージンが露出することで黒いラインとして見えること。「ブラックライン」ともいう。黒いラインの原因には、メタルマージン、根面の着色、セメント層の変色などが挙げられる。補綴物の適合が悪かったりマージンの位置が適切でなかったりする場合には治療直後にブラックマージンが見えることもあるが、多くの場合は治療後数年たって歯肉が退縮してくることにより顕著に現れてくる。
また広義では、歯肉辺縁部から約2~3mm下部に現れる黒い影のことを指すこともあり、「影」・「シャドウ」ともいう。なお、メタルフレーム等の金属イオンが流出し歯肉が黒ずむ現象は「メタルタトゥ」とよばれる。
ブラックマージンへの対処法としては、ファイバーコアやセラミック材料を使用したメタルフリー修復が推奨されるが、支台歯形成時のフィニッシュラインの設定位置も重要である。