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モックアップ

【読み】
もっくあっぷ
【英語】
mock-up
【書籍】
QDT 2007年11月号
【ページ】
46

キーワード解説

モックアップとは、補綴治療における形態的なゴールを、患者・術者が術前の段階で患者自身の口腔内で確認できる装置、あるいはその行為をさす。モックアップの製作法としては、患者の口腔内で直接製作する方法と、模型上で製作する方法があるが、いずれも診断用ワックスアップを行い、それを基に薄いレジン製のシェルを製作する。その後、同様に診断用ワックスアップから得られたシリコーンインデックスの中に常温重合レジンを流し込み、形成していない歯の表面に圧接し、製作する。そのため、患者の問題点を把握し、診断用ワックスアップを行っておくことはとくに重要である。また、モックアップは、術前の段階で患者・術者ともに補綴装置の形態的な治療ゴールが明確になるという点で、審美的な要求の高い患者にはとくに有効である。