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GVHD(移植片対宿主病)

【読み】
じーぶいえいちでぃー(いしょくへんたいしゅくしゅびょう)
【英語】
GVHD (graft versus host disease)
【書籍】
歯科衛生士 2007年11月号
【ページ】
54

キーワード解説

造血幹細胞移植後、移植されたドナーの骨髄で造られたリンパ球が、患者の身体に免疫学的な攻撃を加えることによって起こる合併症のこと。移植後100日を境にして、移植後早期に現れるものを急性GVHD、100日以降を慢性GVHDと呼ぶ。具体的な症状としては、水溶性の下痢が生じ、皮膚の一部や全身に紅斑が広がり、重症になると水泡や皮膚離脱がみられる。また、肝機能にも異常が現れ、黄疸がみられたり、だるさや食欲低下などの症状が出たり、重症化すると肝不全になることもある。
口腔においては、粘膜障害などの異常が現れることが多いため、歯科衛生士による移植前後の口腔衛生管理が重要となる。