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総資本利益率

【読み】
そうしほんりえきりつ
【英語】
return on assets
【書籍】
歯科医院経営実践マニュアルVol.12 歯科医のためのチョッとおしゃれな経営分析
【ページ】
64

キーワード解説

総資本利益率とは総資本に対する利益の割合、つまりどれだけのお金を事業に注ぎ込み、その事業からどれだけのリターンを得ることができたかを示す指標である。高ければ高いほど収益力があることになるが、施設の老朽化を放置したままや、必要以上のスタッフ削減による利益率のアップであれば、それは適正とはいえない。正確なデータはないが、歯科医院の平均的な総資本利益率は10~15%が目安と考えられる。一般には総資本利益率を、売上高利益率と総資本回転率の2つに分解し、利幅の厚さと資本の回転速度の2つの側面から、詳しく検討が行われる。総資本利益率を高めるには、売上高利益率を高めるか、総資本回転率を高めなければならないが、同時に高めるのは、実際に難しい。そのため「どちらを先に高めるか」――これをよく考えることが、医院の経営戦略上の大事なポイントとなる。