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労働生産性と労働分配率

【読み】
ろうどうせいさんせいとろうどうぶんぱいりつ
【英語】
labor productivity and labor share
【書籍】
歯科医院経営実践マニュアルVol.12 歯科医のためのチョッとおしゃれな経営分析
【ページ】
118

キーワード解説

従業員1人当たりの人件費は、労働生産性と労働分配率の積として表すことができる。「労働生産性」は、従業員1人当たりどれだけの付加価値を上げたのかを示すもの。労働生産性が高いということは、1人当たりの生み出す付加価値が大きいことであり、効率よく儲けていることの表れでもある。「労働分配率」は、付加価値に占める人件費の割合で、従業員が新たに生み出した付加価値の中から、どのくらいを給与として従業員に還元しているかを見る指標。労働分配率を低くすると、従業員の定着率が悪くなったり、働く意欲をそぐことになったりして、労働生産性が悪化し、全体の生産性が落ちることがある。それゆえ、労働生産性と労働分配率のバランスが重要であり、スタッフのモラール(士気)面に対する配慮は欠かせない。