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フィニッシュライン

【読み】
ふぃにっしゅらいん
【英語】
finish line
【書籍】
QDT 2007年12月号
【ページ】
65

キーワード解説

フィニッシュラインとは、(1)支台歯の形成部分と非形成部分の境界線、(2)金属床義歯におけるレジンとフレームワークの境界線、をさす語である。この語はGPT-8においては(a)2つの点によって規定された境界、(b)支台歯形成における周囲の拡大部、(c)異種の材料が接合する部分、(d)支台歯形成の終末部分、という4つの意味が記載されている。しかし、一般的には冒頭の(1)と(2)を意味し、日本補綴歯科学会の編集による「歯科補綴学専門用語集(第2版)」の同項にも(1)と(2)の2つの意味のみが記載されている。
ちなみに、この語は「マージン」と混同されていることが多いが、「マージン」はあくまでも歯冠補綴装置の辺縁をさす語であり、支台歯自体をさすことはない。これはGPT-8の「マージン」の項に、「クラウン、インレー、アンレーおよびその他の修復物の外側の辺縁」と明記されていることからも理解できる。