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インプラント

【読み】
いんぷらんと
【英語】
implant
【書籍】
QDT2007年12月号
【ページ】
97

キーワード解説

インプラントは、歯が欠損している部位に対して骨内に人工の歯根(主にチタン)を埋め込み、その上に補綴装置を製作する治療法。インプラントが臨床応用される以前は、歯の欠損に対しては固定式のブリッジとするか、あるいは可撤式の部分床義歯による補綴オプションしか存在しなかった。いずれも多かれ少なかれ残存歯に侵襲を及ぼすことは免れず、ブリッジは残存歯の削合、部分床義歯は鉤歯となる残存歯を揺さぶることが問題とされていた。インプラントはそれらの問題を解決し、さらに可撤式でないため違和感が少なく機能的にも優位とされている。現在のインプラントは、1960年代にスウェーデンの整形外科医のブローネマルクが、インプラント(チタン)が骨と直接接触する状態で骨と強固に結合することを発見したことにはじまる。なお、歯科領域においては一般的に「インプラント」と呼称されるが、正式には歯科あるいは口腔インプラントと称される。