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オステオトームを用いたソケットリフト

【読み】
おすておとーむをもちいたそけっとりふと
【英語】
osteotome technique
【書籍】
スプライン インプラントシステム臨床マニュアル
【ページ】
90

キーワード解説

ソケットリフトは1994年にSummersらによって報告された上顎骨における骨造成法のひとつで、サイナスリフトに比べて外科的侵襲や感染のリスク、および術後の合併症が少ない術式である。しかし適応となる骨量に条件(5mm以上)があり、その応用範囲は限られているが、HAインプラントを使用することで、2~3mm程度の骨でも十分に予知性の高いソケットリフトが可能であるといわれている。術式はオステオトームを用いて上顎洞底を若木骨折させ、そこに生じた亀裂から骨補填材を填入しながら上顎洞底を挙上し、インプラントを埋入する。暗視下でのブラインド操作のため、とくに若木骨折時の音の変化(清音から濁音に変わる)や、手指の感覚には注意が必要である。