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フラビーガム

【読み】
ふらびーがむ
【英語】
flabby gum
【書籍】
QDT2008年1月号
【ページ】
53

キーワード解説

上下顎の顎堤に見られる可動性の粘膜組織。歯槽骨の吸収、粘膜の肥厚、粘膜下組織の線維性の増殖が認められる。コンニャク状の軟らかい組織であるため、圧力を加えた際の形態変化が大きい。フラビーガムの原因には、適合の悪い義歯を長期に装着するなど、機械的刺激を与え続けられることが挙げられる。下顎前歯が残存する症例で、下顎に突き上げられた上顎前歯部において発生することがもっとも多い。フラビーガムが存在すると義歯の安定が図れないため、外科的に切除する、ティッシュコンディショニングを行うなどの処置で対応する。これらの処置を行わずに義歯製作にあたる場合は、印象採得時、個人トレーのフラビーガム部に穴を開けるとともにフローの良い印象材を使用するなど、粘膜に圧を加えないような方法をとる必要がある。