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ハイブリッド型健康教育

【読み】
はいぶりっどがたけんこうきょういく
【書籍】
歯科衛生士 2008年1月号
【ページ】
46

キーワード解説

従来、健康教育は専門家が診断的理解を基に対象者(患者など)に説明を行う「指導型」で行われてきた。指導型では短期間の行動変容が期待できるものの持続性に欠けるといわれる。その後、対象者が主体となり専門家は聞き役にまわり対象者の気づきを促す「学習援助型」が考えられた。こちらは持続性に優れるものの即効性に欠けるといわれる。そこで開発されたのが、両者の長所を組み合わせたハイブリッド型健康教育である(福岡歯科大学の筒井らが命名)。ハイブリッド型健康教育では、必要な知識や技術は診断的理解を基に提供しつつ、対象者の気づきを促すことで、短期間での行動変容と変容した行動の持続の両方が期待できる。この手法は、小学校の歯科保健教育にて有効性が確認されており、日々の臨床においても応用できる。