暫間固定
- 【読み】
- ざんかんこてい
- 【英語】
- temporary splinting
- 【書籍】
- the Quintessence 別冊 「YEAR BOOK 2008 現代の治療指針」
- 【ページ】
- 68
キーワード解説
歯周病患者の治療においては、歯の動揺を抑える目的で暫間的な固定を行うことが多い。暫間固定の目的は、(1)動揺歯が保存できるかどうかを診断する、(2)最終補綴物における固定をどこまでの範囲に行うかを判定する、(3)前歯部の要抜去歯を保存して審美性の維持を図る、(4)欠損部をまたいで連結して審美性と機能性の回復を図る、(5)歯が動くという患者の訴えに対応する、(6)咬合位を安定させて咀嚼効率を向上させる、(7)咬合位を安定させて舌習癖やブラキシズムなどの口腔の異常習癖を減少させる、(8)歯周外科手術後や矯正治療後に生じる一時的な骨吸収の回復を図る、などである。