バイオフィルム感染症への薬物療法
- 【読み】
- ばいおふぃるむかんせんしょうへのやくぶつりょうほう
- 【英語】
- Oral pharmacotherapy for biofilm infection disease
- 【書籍】
- 『薬 ‘08/’09 歯科 疾患名から治療薬と処方例がすぐわかる本』
- 【ページ】
- 66
キーワード解説
バイオフィルム感染症として代表的なものは、緑膿菌由来の嚢胞性線維性肺炎や慢性気道感染症があり、う蝕や歯周病も含まれる。バイオフィルム内はシェルターのようなもので、マクロファージや好中球などの免疫系からそこに生息する細菌を守るバリア的な働きをする。そのため化学療法や抗菌薬も効果をあげづらい。したがって歯牙を足場に形成されたバイオフィルムを除去するには、機械的な除去PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)を基本とするが、最近ではクロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、エリスリトールやマクロライド系抗菌薬などがバイオフィルムへの抗菌効果の有効性が報告されている。