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禁煙補助剤

【読み】
きんえんほじょざい
【英語】
stop smoking aid
【書籍】
『薬 ‘08/’09 歯科 疾患名から治療薬と処方例がすぐわかる本』
【ページ】
102

キーワード解説

ニコチン置換療法とは、喫煙習慣をニコチン依存症として捉え、ニコチン依存を段階的に改善しながら、禁煙に導く補助的な療法である。現在、ニコレット® (ファイザー)とニコチネルTTS®(ノバルティスファーマ)がある。ニコチン置換療法の基本は、ニコチンを喫煙以外の方法で摂取し、離脱症状を軽減ながら、最終的にニコチンの摂取量をゼロにすることにある。禁煙はあくまでも本人の意思によって達成されることを認識させなければならない。2008年に発売予定のバレニクリン[チァンテックス®](ファイザー)は、経口禁煙治療剤であり、脳内に分布するニコチン性アセチルコリン受容体(α4β2nAChR3)に結合し、作動薬として少量のドパミンを放出させるため、禁煙にともなう離脱症状や、タバコに対する切望感を軽減する。同時に、バレニクリンを服用中に再喫煙した場合、拮抗薬としてニコチンのα4β2nAChR3への結合を阻害するため、喫煙による満足感を得にくくする。