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balanced force法

【読み】
ばらんすど ふぉーす ほう
【英語】
balanced force technique
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2008年3月号
【ページ】
45

キーワード解説

Balanced force法とは、根管壁を切削する方法のひとつである。
手順としては、まず1/4回転を目安に、切削する方向にファイルを回転させ根管壁に刻みを入れる。続いて、根尖方向に軽く押し込むようにして3/4回転を目安に逆回転させ、先ほど入れた刻みを削り落とす。これを2、3回繰り返すことで、根尖方向に切削していく。ファイルを根管から引き抜く時は切削方向にゆっくり回転させながら持ち上げる。そしてファイルに付着した切削片を拭き取り、同様な操作を繰り返していく。
逆回転では根管壁は切削されないためレッジ形成されにくい。また回転抵抗が小さく器具の破折が起きにくい。また、ニッケルチタン製のファイルを使用すれば、その柔軟性を活かし湾曲部の根管形成も行うことができるなど利点が多い。