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構音障害

【読み】
こうおんしょうがい
【英語】
dysarthria
【書籍】
歯科衛生士 2008年3月号
【ページ】
61

キーワード解説

舌、口唇、口蓋、咽頭、鼻といった音を産生する器官の操作に関連して生じる障害のことで、その原因によっていくつかに分類される。主なものとして(1)運動性構音障害(音声器官の麻痺や機能低下によって引き起こされるもの)、(2)器質性構音障害(音声器官の形態の異状によって引き起こされるもの)、(3)聴覚性構音障害(聴覚の障害によって引き起こされるもの)、(4)機能性構音障害(前述のような医学的原因が認められない、癖などによるもの)が挙げられる。中でも、歯科医院に来院される高齢者にみられることばが聞き取りづらいといった障害の多くは、「運動性構音障害」に該当する。これについては、きちんとした知識の元で歯科衛生士などによる摂食・嚥下間接訓練を応用して行えば、改善することが可能である。