専門情報検索 お試し版

コロナルリーケージ

【読み】
ころなるりーけーじ
【英語】
coronal leakage
【書籍】
QDT2008年4月号
【ページ】
100

キーワード解説

直訳すると「歯冠側の漏洩」であり、歯内療法が終了した歯の歯冠側から何らかの原因で口腔内細菌やその産生物が根管内を再汚染することをさす。漏洩が起こる原因としては、(1)歯内療法期間中の不確実な仮封、(2)根管封鎖の不備、(3)支台築造・補綴・修復における境界面の不適合や結合の緩みなどが挙げられる。コロナルリーケージを防止するためには、歯内療法を始める前にう蝕部分は完全に除去し、歯内療法中においては根管内を十分に清掃し、仮封材は適切な厚みとし安定した位置に設置する、また、歯内療法終了後は速やかに支台築造を行い、速やかに歯冠修復を行う、支台築造体や補綴物は適合の高いものとする、といった点に留意すべきである。