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付着性付着歯肉

【読み】
ふちゃくせいふちゃくしにく
【英語】
attached gingiva
【書籍】
QDT2008年4月号
【ページ】
105

キーワード解説

付着性付着歯肉とはNevinsが提唱した概念で、角化歯肉内の結合組織付着部~歯肉粘膜境までの垂直的な幅を指す。組織学的な定義での付着歯肉とは上皮付着~結合組織付着部までであるが、Nevinsは元来は付着歯肉内に属する上皮付着は「プラークに対する抵抗性が弱く不安定な組織」とし、これと遊離歯肉の幅を合わせて非付着性付着歯肉としている。そして、非付着性付着歯肉はプロービングで得られる深さとほぼ同じであり、付着性付着歯肉は「角化歯肉の幅-プロービングで得られた値」である。
Nevinsは臨床における付着歯肉の幅は組織学的な定義での幅ではなく、この付着性付着歯肉の幅こそが、歯周組織のリスク判定に役立つ付着歯肉であることを示唆しているわけである。