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H.I.P.平面

【読み】
えいちあいぴーへいめん
【英語】
H.I.P. plane
【書籍】
QDT2008年4月号
【ページ】
112

キーワード解説

H.I.P.平面とはCoopermanが提唱した概念で、上顎臼歯部にあるハミュラーノッチ(Hamular notch)と上顎の切歯乳頭(Incisive Papilla)を結んだ、咬合平面とほぼ平行な基準平面である。この基準平面は、軟組織の経年的な変化が起こりにくい部分を基準点とした平面であることが特徴で、ゆえに無歯顎や咬合が失われた症例に対する咬合構築の拠りどころとなるものである。なお、H.I.P.平面の咬合平面との平行性は、カンペル平面以上とする文献もあり、いわば「上顎に求めることのできる仮想的な咬合平面」といってもいいだろう。