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リジッドサポート

【読み】
りじっどさぽーと
【英語】
rigid support
【書籍】
新版 現代のパーシャルデンチャー
【ページ】
74、102

キーワード解説

リジッドサポートとは、義歯の代償性の負担に役立つ支台歯と顎堤粘膜上の有床部から得られる支持をできるかぎり利用して支持および把持能力を確立し、さらに支台歯と義歯床下の顎堤への咬合力の配分を規定し、支台装置の連結強度を高く設定することを基本とする。これによって、支台歯と欠損部顎堤へ加わる咬合力を状況に応じて適切に配分し、両負担組織の保護を図る考え方である。この考え方は、欠損型により、残存歯による支持が主体となるタイプから、顎堤粘膜による支持が主体となるタイプまで、さまざまなバリエーションがある。1968年、ドイツのKoerber KHにより提案されたコーヌスクローネ・テレスコープシステムがリジッドサポート形式による代表的な設計の一つである。それ以外にも、支台装置として平行壁のテレスコープや非緩圧性のアタッチメント、さらには支持および把持能力の高い構造設計を施したクラスプ義歯によっても実現は可能である。