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歯石

【読み】
しせき
【英語】
dental calculus
【書籍】
歯科衛生士臨床のためのQuint Study Club プロフェッショナルケア編(1) 新人歯科衛生士のためのペリオドンタルインスツルメンテーション
【ページ】
16

キーワード解説

歯石とは、プラークに唾液や血中のカルシウムイオンが結合して再石灰化したもの。無生物であり、歯肉に直接炎症を惹起させる作用はない。しかし、表面は多孔性で、プラークの温床となるため、歯石の除去は口腔清掃と同様に重要である。歯肉縁上にできるものを縁上歯石といい、歯肉縁下にできるものを縁下歯石という。歯石は歯ブラシでは除去できず、歯科医師や歯科衛生士によるスケーラーやキュレットを用いた歯周治療によって除去される。歯肉縁上に付着した歯石は目で確認することができるが、歯肉縁下の歯石はエックス線写真にて確認する。しかしエックス線写真でも確認が困難な歯石もあり、それらはプローブやエキスプローラーなどをポケットへ挿入し、粗造感を触知することで、その存在を確認する(これを歯石探知という)。