シェーグレン症候群
- 【読み】
- しぇーぐれんしょうこうぐん
- 【英語】
- Sjögren’s syndrome
- 【書籍】
- 別冊歯科衛生士 長期メインテナンスに挑もう!~15症例から学ぶ、その根拠とコミュニケーションのポイント~
- 【ページ】
- 139
キーワード解説
シェーグレン症候群とは、涙腺と唾液腺を標的とする臓器特異的自己免疫疾患である。1933年にスウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンが発表した論文にちなんで名づけられた。主に更年期以降の女性に好発し(男女比は、男性1:女性14)、膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎、混合性結合組織病)に合併する二次性シェーグレン症候群と、合併のない原発性シェーグレン症候群に分類される。二次性シェーグレン症候群の症状は、原発性のそれとは異なり、目の乾燥(ドライアイ)はなく、口腔乾燥だけである。
口腔乾燥を訴える患者が来院した際は、口腔乾燥を助長する可能性がある薬剤の服用、またはシェーグレン症候群が疑われるため、後者と考えられる場合は最寄りの専門医を紹介する必要がある。なお、本疾患の診断基準としてシェーグレン症候群診断基準(厚生省1999年)がある。