専門情報検索 お試し版

歯槽頂アプローチ

【読み】
しそうちょうあぷろーち
【英語】
transcrestal approach
【書籍】
サイナスフロアエレベーション―形態からみる難易度別アプローチ―
【ページ】
18

キーワード解説

Summersによって1994年に発表された、インプラント治療に伴う上顎洞底挙上術(maxillary sinus floor elevation)の一手法。手順としては、オステオトームと呼ばれる円筒状の器具を用いて歯槽堤を槌打し、上顎洞底骨を上顎洞粘膜とともに挙上したのち、骨造成材料を挙上部分に填入する。その後、同日または一定の治癒期間を経て、骨が造成された部分にインプラントを埋入する。長所としては、少ない外傷で骨を押し拡げ、骨を除去することなく上顎洞底を挙上できることが挙げられる。一方、術式が繊細であるため、傾斜面をもつ上顎洞底や、十分な骨高径がない場合には、適応に限界があるとされる。