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ミニマルインターベンション

【読み】
みにまるいんたーべんしょん
【英語】
minimal intervention
【書籍】
QDT 2008年6月号
【ページ】
65

キーワード解説

MIとはMinimal Interventionの略で、う蝕管理における最小の介入のこと。さらに簡単に表現すると、MIの基本は「う蝕管理において、できるだけ歯を削らないためには、どのようにしたらよいか」である。
これは、2002年10月にウィーンで行われたFDI(国際歯科連盟)において、この原則に関する声明がなされたことに端を発する。そこでは、(1)口腔内細菌叢の改善、(2)患者教育、(3)エナメル質および象牙質の非う窩性病変の再石灰化、(4)う窩性病変への最小の外科的介入、(5)不良修復物の修理、の5つが採択された。つまり、う蝕原因菌の除去における最小の歯質削除だけでなく、再石灰化の促進、感染予防、患者教育、糖質摂取削減など、う蝕管理おける最小の介入を示す。MIのコンセプトは、現在飛躍的に向上した接着技法なしには考えられない。これにより、窩洞形態にとらわれない、最小限の歯質削除による修復処置が可能になったからである。