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エックス線写真の読影

【読み】
えっくすせんしゃしんのどくえい
【英語】
X-ray assessment
【書籍】
歯科衛生士 2008年6月号
【ページ】
15

キーワード解説

エックス線写真の読影とは、エックス線写真に写った情報を読み取ることであり、歯周疾患の診査として欠かせないものである。軟組織を見るだけでは把握できない歯槽骨吸収、歯石の付着状況、う蝕、歯根の状態など疾患の状態をある程度読むことができる。
歯周治療においては、効率的で安全なSRPを行うため、事前にエックス線写真を読影することが重要である。エックス線写真から歯根形態、歯石の沈着状態(量・位置)などを把握することによりケースに応じた適切な器具を選択し、根面を過度に削らない処置が求められる。ただし、あくまでエックス線写真は二次元の情報であるため、その読影だけですべて知ろうとするのではなく、プロービング診査や歯の動揺度の診査などと照らし合わせてみることが大切である。