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高血圧症

【読み】
こうけつあつしょう
【英語】
hypertension
【書籍】
ピンポイントで読む チームのための有病者歯科医療
【ページ】
12,13,194

キーワード解説

 高血圧症は、原因の明らかな二次性高血圧症と原因のわからない本態性高血圧症に分けられるが、高血圧症患者のほとんど(9割程度)が本態性高血圧症である。本態性高血圧症は、遺伝的因子と生活習慣などの環境因子が関与しており、生活習慣病といわれる。二次性高血圧症でもっとも多いのは腎性高血圧症である。また、本態性高血圧症と二次性高血圧症の他にも、病院で血圧が上昇する白衣性高血圧もある。
 繰り返しの測定により、収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上の場合、高血圧と診断される(WHO/ISHの定義より)。1999年のWHO/ISHガイドラインでは、高血圧症はさらに軽症・中等症・重症の3段階に分類定義されている。この分類は、他の危険因子・他臓器障害の有無も関連するので、歯科治療の実施を検討する際の参考になる。