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医療におけるコミュニケーション

【読み】
いりょうにおけるこみゅにけーしょん
【英語】
health communication
【書籍】
困った患者さんにどう活かす 診療室の行動科学 -親子へのアプローチ編-
【ページ】
2

キーワード解説

医療におけるコミュニケーションは、患者と医療者のお互いの意図が伝わることであり、「話すこと」と「聴くこと」の技術である。とくに、臨床の場面で患者は、なかなか自分の意図を伝えられない立場におかれているので、医療者側には、患者の心理と感情や「理解と同意の程度」という“見えないもの”に耳を傾けることが求められる。う蝕と歯周病に代表される歯科疾患は、その治療も予防も、患者の保健行動に左右される点が多く、臨床で行われている保健指導は、治療の成果に直結するものである。そのため、歯科領域では、これまでも患者のモチベーションを中心とした保健指導が、他科に比べて積極的に行われており、患者の実際の保健行動の変容に結びつけるような医療者のコミュニケーション技術の習得は、欠くことのできない要素となっている。