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HbA1c

【読み】
へもぐろびんえーわんしー
【英語】
HbA1c
【書籍】
歯科衛生士 2008年7月号
【ページ】
65

キーワード解説

HbA1cとは、血液中に含まれるブドウ糖が結合したヘモグロビンであり、血糖値と並んで糖尿病治療の指標として用いられる。
食事の影響を受けやすい血糖値の検査とは異なり、HbA1cは最近1、2ヵ月間の血糖の状態を表し、基準範囲は4~5.5%が目安となる。治療中の場合、基準範囲以上でも6%台ならばコントロール良好と考えられるが、10%を超えているような場合はコントロールが非常に悪いと考えられる。なお、糖尿病患者に歯科治療を行う際はコントロールの状態が重要であり、コントロールされている場合は主治医に問合わせた後、一般的な歯科治療が可能と考えられる。ただし、コントロールされていても糖尿患者は術後感染を起こしやすいため、観血的処置の際は術前に抗菌薬の内服が必要になることがある。