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遅延型吸収性コラーゲン膜

【読み】
ちえんがたきゅうしゅうせいこらーげんまく
【英語】
bioabsorbable collagen membrane
【書籍】
the Quintessence 2008年7月号
【ページ】
58

キーワード解説

遅延型吸収性コラーゲン膜とは、ウシ・ブタの腱から生成されたI型およびIII型コラーゲンで、クロスリンク構造を有している。この特殊構造のために、膜の加水分解の速度は遅くなり、生体内で6か月以上も吸収されずバリア機能を維持することが可能である。
 遅延型吸収性コラーゲン膜の利点としては、前述の生体内で6か月以上にわたりバリア機能を発揮できる点に加えて、非吸収性膜に比べて組織親和性・組織安定性が高い、膜の除去が不要である、術式が容易で手術時間を短縮できるなどがあるが、反面、スペースメイキングが十分確保できない、三次元的な歯槽骨形態の回復が難しいなどの欠点もある