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オパール効果

【読み】
おぱーるこうか
【英語】
opalescence
【書籍】
QDT 2008年7月号
【ページ】
85

キーワード解説

光がある種のオパール石や天然歯のエナメル質などの物体に入射して青や紫の光が散乱することにより、物体が青みがかって見える現象。物体の粒子が小さい場合、光が散乱される割合は波長に反比例し、波長の短い青や紫が散乱されやすくなるため、青みがかって見える。天然オパールは二酸化ケイ素の粒子が緊密に集合したものであり、その粒子と粒子の間に生じる水で満たされた空隙が超微粒子のような状態となり、そこに光が入射することにより、オパール効果が起こる。また天然歯のエナメル質にはハイドロキシアパタイトの微細な結晶が密に集合しているため同様にオパール効果が起こる。天然歯においてオパール効果はエナメル質のすべての部分において見られるため、補綴物製作にあたっては人工エナメル質の部分にオパール効果をもつ材料を使用することで自然感のある補綴物とすることができる。