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一過性伝導障害

【読み】
いっかせいでんどうしょうがい
【英語】
neuropraxia
【書籍】
the Quintessence 2008年8月号
【ページ】
5

キーワード解説

「軸索」や軸索周囲の線維性結合組織には何ら器質的な損傷がみられないが、「軸索」内では活動電位の伝導障害が起きており、臨床的に知覚の鈍麻が出現している神経の障害。顕微鏡的にも神経に変性の所見がみられない。障害の原因としては、歯根・骨片・インプラントなどによる軽度な圧迫、骨膜起子などによる接触、縫合によるわずかな絞扼、局所貧血、神経露出などによって起こる。臨床上、もっとも遭遇することの多い病態である。経過観察でよく、場合によっては投薬、理学療法を行う。数か月で回復する場合が多い。