マッシュバイト
- 【読み】
- まっしゅばいと
- 【英語】
- mash bite
- 【書籍】
- QDT 2008年9月号
- 【ページ】
- 138
キーワード解説
マッシュバイトとは、咬頭嵌合位での咬合採得時にその位置を記録することである。なぜマッシュバイトと呼ばれるかといえば、咬頭嵌合位での咬合採得時にはある程度の咬合力が必要となるためで、〔mash(マッシュ)=すりつぶす、すりつぶして粉々にする→粉々になるまでしっかりと咬む〕と、〔bite(バイト)=咬み合う→咬合採得〕という意味からであろう(本用語はGPT などでの定義はない)。
マッシュバイトの際に流動性が低い材料を用いると下顎位が偏位する危険性があるため、流動性の高い低粘度の咬合採得用印象材(シリコーン印象材や酸化亜鉛ユージノールペースト等)を使用し記録することが勧められる。なお、操作上の注意点として1)下顎の偏位を防ぐために、咬合採得用印象材は左右均等量盛ること、2)咬頭嵌合位で採得できた印として、マッシュバイト後に咬合採得用印象材に穴が開いていることを確認すること、この2点が重要である。