下歯槽神経側方移動術
- 【読み】
- かしそうしんけいそくほういどうじゅつ
- 【英語】
- inferior alveolar nerve lateralization
- 【書籍】
- QDI 2008年5号
- 【ページ】
- 65
キーワード解説
垂直的骨量が不十分な下顎臼歯部にインプラント治療を行う際、埋入予定部位に存在する下歯槽神経をあらかじめ側方に移動させ、インプラントが神経に近接または接触しないようにする方法。手技としては、下歯槽管の側方の骨板を除去し、中の神経を頬側に寄せてインプラントを埋入する。その後、インプラント周囲に除去した骨を填入し、創を閉鎖する。手術においては常に神経損傷のリスクが伴い、術後に起こりうる合併症として知覚神経麻痺、感染、骨髄炎、病的骨折などが挙げられるため、この術式を応用する場合は、きわめて慎重な適応症の選択と、十分な手術手技の習得が必要不可欠となる。