3Dレイヤリングテクニック
- 【読み】
- すりーでぃーれいやりんぐてくにっく
- 【英語】
- 3D layering technique
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2008年10月号
- 【ページ】
- 90
キーワード解説
レイヤーは2層にて完結するが、色調はグラデーションの効果で無段階に変化し、なおかつ、その色調変化が天然歯の傾向に一致するコンポジットレジン(CR)のレイヤリング法。咬合調整にてCRを削合しても、色調は咬耗した天然歯に近似した変化をみせるので、審美的に問題は起きない。臼歯のI級窩洞の場合、フロアブルレジンを一層ひいたあと、まず、第1層CR(A3。5など)を適用し、裂溝のもっとも深いと思われるポイントを上限に、ほぼ水平に充填し、光重合を行う。つぎに、第2層CR(A1など)を適用し、歯冠形態を回復する。第1層が水平に充填されていることから、レイヤー間の気泡の巻き込みが起こりにくい。成形もダイレクトに歯冠形態を回復するので、イメージを設定しやすい。第2層の厚みが変化することにより、色調は裂溝のもっとも深い部分ではA3。5で、咬頭頂に向けてA1近くまで無段階にグラデーションがかかり変化する。