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喫煙

【読み】
きつえん
【英語】
smoking
【書籍】
歯科衛生士 2008年10月号
【ページ】
32

キーワード解説

喫煙とは、乾燥・発酵などの行程を経て加工した植物に火をつけて、その煙を吸引する行為であり、代表的なものとしてたばこがある。たばこの煙には多くの有害物質が含まれ、そのうち200種類以上が有害物質である。中でも、ニコチン・タール・一酸化炭素は3大害といわれ、口腔にも悪影響を及ぼす。ニコチンは歯周組織の血流を悪化させるだけでなく、細胞毒性ももっている。さらに、免疫力を低下させ、唾液量を減少させることから、細菌の増殖を招く場合もある。また、タールは歯肉のメラニン沈着症の原因となり、一酸化炭素は歯周組織を低酸素状態にする。こうしたことから、炎症があっても腫れや出血をわかりにくくしてしまうため、喫煙者では特に歯周病に罹患しやすく、進行や予後にも影響を与えるといえる。