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リッジラップ型ポンティック

【読み】
りっじらっぷがたぽんてぃっく
【英語】
ridge-lap pontic
【書籍】
QDT 2008年11月号
【ページ】
91

キーワード解説

リッジラップ型ポンティックとはポンティック基底面形態の一種であり、矢状面からみた際に歯槽頂よりも唇(頬)側でのみ顎堤粘膜と接するものをさす。清掃性と審美性のバランスがよいこと、さらにオベイトポンティックのように外科処置を必要としないことから、ほとんどの歯種のポンティックに応用される。形態の付与にあたっては、(1)頬側歯頸部が欠損歯槽堤と一線に接するようにして審美性を回復すること、(2)基底面が楕円形状に粘膜と接するようにし、なおかつ粘膜を軽度に圧縮すること、(3)舌側歯頚部は自浄域として歯ブラシなどが入るスペースを確保すること、の3点が必要となる。

なお、リッジラップ型ポンティックという語は、ときに鞍状型ポンティックのように舌側歯頚部までを被覆するタイプをさすこともあるため、ここで述べるものをとくに「改良リッジラップ型ポンティック」とする場合もある。