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多色築盛

【読み】
たしょくちくせい
【英語】
multiple layering technique
【書籍】
QDT2008年11月号
【ページ】
129

キーワード解説

多色築盛とは、補綴物製作における前装材料の築盛時に用いられる手法のひとつで、単純な築盛方法では天然歯様の色再現が難しい場合に用いられる。多色築盛は通常、色あるいは透明度などが異なる前装材料を4色~二十数色使用し、多数の層を構成させて築盛を行う。これに対し、2あるいは3色のデンティン陶材とエナメル色陶材のみで築盛を行うことを単純築盛という。一般的に、多色築盛は単純築盛に比べ色調が天然歯に近づきやすいとされ、より審美的で自然な補綴物の製作を可能とする。なお、多色築盛、単純築盛のいずれの用語も臨床的に使用されている用語であり、何色以上が多色築盛を指すという決まりはない。