上顎洞炎

【読み】

じょうがくどうえん

【英語】

sinusitis

【書籍】

QDI　2008年　6号

【ページ】

55

キーワード解説

上顎洞に起こる炎症。症状として、鼻閉、粘膿性鼻汁の増加、疼痛、腫脹などが現れる。特に歯に起因した炎症、すなわちう蝕、歯周炎、抜歯創の感染などが上顎洞に波及して生じる炎症を歯性上顎洞炎という。また、インプラント治療に伴うサイナスフロアエレベーションの合併症として上顎洞炎が起こることもある。この場合のおもな原因としては、術中に偶発した上顎洞粘膜の損傷によって裂開部から骨移植材料が上顎洞内に流出すること、あるいは肥厚粘膜内に感染源が存在し、術後性の炎症によって急性の上顎洞炎を起こすことの2つが挙げられる。