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応召義務

【読み】
おうしょうぎむ
【英語】
physician’s duty to provide medical care
【書籍】
the Quintessence 2008年12月号
【ページ】
179

キーワード解説

歯科医師法19条1項での「診療に従事する歯科医師は、診察治療の求があった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」とされている、診療拒否を原則として認めない(いわゆる「応召義務」)という規定。「応召義務」は、法的義務ではなく道義的義務であるという解釈もあるが、行政処分・民事法上の責任などの根拠とされ得ることは明白である。近年、暴力・暴言・無理な要求・治療費の未払いなどが問題となる患者も増加しており、診療を断りたいと思われる事例も少なくはない。どのような場合が「正当な事由」に該当するのかは明確でなく、早期にその解釈・準則の策定が望まれる。