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ダブルコードテクニック

【読み】
だぶるこーどてくにっく
【英語】
double cord technique
【書籍】
QDT2008年12月号
【ページ】
99

キーワード解説

フィニッシュラインの印象を明確に採得するための圧排のテクニックのひとつ。まず一次圧排として細めの圧排糸を挿入し、次いで太めの圧排糸を二次圧排として使用するものである。このテクニックの利点は、(1)印象採得時に歯肉からの滲出液・血液による印象材への影響を排除できること、(2)支台歯(窩洞)のフィニッシュラインおよび直下の歯質を明示(フィニッシュラインより根尖側に印象材の流れる空隙を確保)できることである。一方、欠点・注意事項としては、(1)二次圧排による歯肉へのダメージ、(2)技術的に難易度が高い、(3)圧排糸のサイズ選択が必要、(4)深部歯肉への薬剤の影響を考慮し、可及的に素早く印象操作を終了しなければならない(圧排糸は10分以上挿入しておかない)、(5)歯根の近接や連続する複数歯の印象時には適応できない場合がある、といった点が挙げられる。