画像アーチファクト
- 【読み】
- がぞうあーちふぁくと
- 【英語】
- artifact
- 【書籍】
- 歯科用コーンビームCT徹底活用ガイド -基礎から診断まで-
- 【ページ】
- 98
キーワード解説
CT画像では、さまざまな障害像を生じるが、これをアーチファクトと呼ぶことが多い。とくに金属補綴物によって強いメタルアーチファクトを生じる。メタルアーチファクトは、軸位断像において水平方向に放射状に白と黒の帯が交互に観察され、特徴的なパターンをとる。しかし、矢状断面や冠状断面では、メタルアーチファクトはう蝕と同様にLow(黒)となる場合があり、両者を区別することは困難になる。CT画像、とくに矢状断像や冠状断像でLowの部分を観察した場合、必ず他の軸位断像を観察して、金属が周囲にないか確認をする必要がある。さらに、パノラマエックス線像やデンタルエックス線像も併用し、必ず口腔内も視診および触診を行ったうえで、Lowの部分が本当にう蝕であるかを確認する必要がある。逆に、High(白)の部分は、う蝕があった場合も誤診につながるので、口腔内を注意深く観察する必要がある。