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インプラントのCT検査

【読み】
いんぷらんとのしーてぃーけんさ
【英語】
computed tomography examination for dental implant treatment
【書籍】
歯科用コーンビームCT徹底活用ガイド -基礎から診断まで-
【ページ】
56、57

キーワード解説

インプラント埋入予定部位は、通常抜歯後数週間以上経過していることが多い。そのために歯槽骨は、すでに水平的・垂直的に骨吸収を起こしていることが多く、審美的な修復を必要とする前歯部領域ではもちろんのこと、臼歯部領域においても何らかの骨造成や軟組織の移植が必要となることが少なくない。また、インプラント埋入予定部位の、解剖学的な制約の有無、骨質・骨量・骨形態を診査する必要がある。そのため、診査、診断用ステントを使用し、対合関係も考慮した補綴的に正確なインプラントの埋入位置を、CT画像を用いて三次元的に確認することが必要不可欠となる。とくにインプラント埋入時に必要となる情報は、実際に埋入する予定部位の歯列直交断面のCT画像である。さらに、インプラント埋入後の状況の確認と長期的な予後経過の診査も重要な項目となる。