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コネクティブティシュグラフト

【読み】
こねくてぃぶてぃしゅぐらふと
【英語】
connective tissue graft
【書籍】
QDT 2009年1月号
【ページ】
108

キーワード解説

コネクティブティシュグラフトとは、結合組織を移植する歯周外科手術の術式の総称である。一般的に、解剖学的に口蓋軟組織の厚い上顎小臼歯から上顎第一大臼歯付近の口蓋または上顎歯槽結節部を供給側として用いる。歯槽粘膜上皮と移植片の両方から血液供給を得ることができ、術後の後戻り(歯肉退縮)が少なく、色調もパッチワーク状になりにくいことなどが利点である。主に露出した根面の被覆に用いられることが多く、露出歯根面に対する処置として広く臨床応用されている方法のひとつである。また、歯肉が薄く、非炎症性歯肉退縮のリスクが高い粘膜下に埋入して厚い歯肉を獲得し、初期の段階での予防的な対処にも使用される。