専門情報検索 お試し版

カンチレバーブリッジ

【読み】
かんちればーぶりっじ
【英語】
cantilever bridge
【書籍】
QDT 2009年1月号
【ページ】
124

キーワード解説

カンチレバーとは、日本語では片持ち梁(はり=横木)のことで、横木の一端が固定してあり、他端が自由な状態である。そして歯科領域では、カンチレバーブリッジと呼称される場面で使用される。これをGPT-8では、「ひとつあるいはそれ以上の片側支台歯で支えているブリッジのこと」としており、「延長ブリッジ」とも呼ぶ。
通常のブリッジはポンティックの両側に支台装置があるが、カンチレバーブリッジだと片側にしか支台装置がなく、力学的に考えて不利な点が多い。例えば、ポンティックにいちばん近い支台歯(5)(6)7では(6)は支点となり、過度の負荷が加わる。そのため、歯根破折や二次カリエスなどの危険が高まる。ゆえにカンチレバーブリッジの経過には不安が伴うのでこれを臨床応用する際は十分な注意が必要となるが、対合歯の挺出防止の目的で実際の臨床では比較的多く使用される。